20110701

映画の記録 / 父 パードレ パドローネ

父 パードレ・パドローネ   パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ  イタリア


イタリア・サルデーニャ島。
羊飼いの父子の物語です。


父(パードレ)であり、主人(パドローネ)である父親が小学校から息子を連れ去るシーンから始まります。理由は羊の世話をする人手が足りないため。
その息子が、厳格な父親に従いながら(従わざるを得ず)20歳になって島を出て・・・



イタリア語を学んでいた大学時代、イタリアは識字率がつい最近まで低かったことを聞きました。掟や文化、家族を優先するイタリアならではの昔ながらの文化があり、生活のためには教育を二の次にする。
それに一石を投じる映画、

自らが学習することの大切さ、家族とは、固定観念を打ち破るのは自ずからだといったことを考えさせられる映画でした。


幼少期や、島にいる間の青年期の主人公の目から見えるサルデーニャ島の情景が素晴らしい。
音楽や、思春期ならではのシーン、ユーモア、カメラアングルなど前半がすごく面白い。北野映画を見ているみたいな爽快感。

イタリアにもう一度ゆっくりと行きたいです。


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