20120214

映画の記録 / 四つのいのち


四つのいのち   監督:ミケランジェロ・フランマルティーノ  


イタリア・カラブリア州、とある農村の映画。


おじいさん、動物、木、炭(エネルギー)。
人間を含めた、生命の循環を四つの象徴でえがいた物語。

公式サイト:http://www.zaziefilms.com/4inochi/



ため息、生活音、動物の鳴き声、鈴の音、心臓音。隊列。かすかに聞こえる会話の喧騒。
会話がないかわりに、音が溢れ、ゆったりと断片的に時間が流れていきます。

事件もなく、起承転結もありませんが、その農村に根付く日常が淡々と収められています。


テーマについても素晴らしいのですが、カメラワークや風景の綺麗さに心奪われてしまいます。あ、あと、番犬の番犬ぶりや、ヤギの可愛さにも。

カラブリア、プーリア。
イタリアの「かかと」や「つまさき」部分。
工業化もせず、観光化もせず。
まだまだこんな風景が多く残っているんだろうな。

何度も言いますが、イタリアに無性に行きたいです。


20120209

映画の記録 / リストランテの夜


リストランテの夜  監督:スタンレー・トゥッチ.キャンベル・スコット


感動的な心温まる映画でした!
最近入院中だったヨメのリクエストでレストラン関係やイタリア関係の映画を多く見ていました。

その中でも、ベストといっていい映画です。


舞台はアメリカ。
イタリア移民の兄弟が経営する売り上げに伸び悩むレストラン。

職人気質で頑固なシェフの兄と、
アメリカでチャンスをつかみたい経営者兼サービスの弟が主人公です。


感情顕にする部分、議論好きな部分、ファミリーを大切にする部分、そしてイタリア伝統料理、随所にイタリアらしさが滲み出ており、イタリア好きにはたまりません。


温かさ、家族愛、そんなことを教えてもらった映画だったと思います。
またどのレストランでも問題になる、職人と経営者のやりとりも共感してしまいます。


伝統料理が前菜、プリモ、セコンドと順に出てくる映像を見ると、ガツンとしたイタリアンを無性に食べたくなります。


色々と賞もとっているんですね。