20151012

ラグビーと調理師専門学校

ラグビーW杯、日本戦が終わってしまいました。
ありきたりな言葉ですが、本当に、感動をありがとうございます。


国歌斉唱の時の、あの体から湧いてくる恐怖と緊張に打ち勝つため、と同時にやってやるという抑えきれない高揚感から体の底から紡ぎだすように吐き出す深呼吸。その姿につられ、なぜだか僕も深呼吸をしていたほど全試合見入っていました。


南アフリカ戦、深夜にテレビのボリュームを抑えて観戦。試合終了時の勝利のトライで叫んで奥さんを起こして怒られた屈強な元ラガーマンは日本中でたくさんいたはず。


学生時代に打ち込んだラグビー。プレイヤーとしてもリーダーとしても「ああしとけば」という思いが出てきてしまうので、辞めてからはテレビでもスタンドでもそれほど見てきませんでした。

それでも今回は期待もあり、1戦目から虜となりました。



話は変わって先輩の経営者の方から面白いよ、と勧めていただいた「美味礼讃」を読了しました。


辻調理師専門学校(以下、辻調)をつくりあげた辻静雄の半生を描いた一冊。
料理とは文化とは、と追求するその姿や行動力に学ぶところが多々ありました。


大阪までの交通費を出してくれる、といった邪道な気持ちで夏休みに友人と辻調に体験入学を受けに行った高校2年生。ついでに大阪も遊びに。


こんな気持ちだったから、きっと高校から直接専門学校に入っていたら立派な料理人にはなれていなかったでしょう。


真剣に、責任感を持ち、最後まで


という事を教えてくれたのは大学生で出会ったラグビーであり、ラグビー部の先輩・仲間でした。

痛いし、疲れる。
ラグビーというスポーツは一人が抜かれるとあっという間にピンチになってしまうスポーツです。

One for All, All for Oneの精神で、責任感をもって守り、責めの時は仲間を活かしフォローをする。仲間に託す。何度でも立って、くらいつく。

そんなラグビーの精神を再認識させてもらった今回の大会でした。

これは会社を運営していく中、人生を歩んでいく中もとても大切なことではないでしょうか。


今から15年ほど前に、調理師専門学校に行くか、大学に行くか迷って、大学へ行き、そこで打ち込んだラグビー。


今回のラグビーのW杯と「美味礼賛」という私の読書の時期が被ったので、感傷に浸りながら殴り書きしてしまいました。





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